シャシャンボ Vaccinium bracteatum

シャシャンボ
 屋久島 8月
シャシャンボ 若い果実
 静岡県伊豆半島 一碧湖  10月

屋久島の森の中でこの樹木に出会い、僕は葉をにらみながら「何の木だろう」と首をかしげていた。
すると後ろから背の高い男の人がやってきて、「何をみてるの?」と訊いてきた。
僕は「この樹木の名前が知りたいんです」と答えた。
その男の人は、この木を見るとすぐに「葉を噛んでみるといい」と教えてくれた。
半信半疑で葉を口の中にいれて噛んでみると、口の中にほのかな酸味が感じられたことに驚いたが、
僕にはそれが何だかわからなかった。その後この木がスノキ属シャシャンボであることを教えられ、感動した。
シャシャンボは僕にとって、かくも思い出深い植物なのである。
琉球に生育するギーマも、葉を噛むと酸っぱい味がして、しかも葉の様子まで似ている。

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