ホオノカワシダ (ホウノカワシダ) Dryopteris shikokiana
鹿児島県錦江町 稲尾岳 11月 |
葉の下のほうの主軸には鱗片が密生する |
ソーラスに包膜は無い |
こんな感じの主軸に鱗片が密生しているシダを見ると、すぐに思い浮かぶのはキヨスミヒメワラビだけど、
もうひとつ忘れてはいけないのがこのホオノカワシダ。分布域はキヨスミより狭いけど、湿度の高い暖帯林では要注意だ。
ホオノカワシダの最下羽片下向き小羽片は、キヨスミに比べて大分でかく、2回羽上深裂くらいに発達する。
ちなみに、ホオノカワシダに会いに名前の由来である高知県朴ノ川山に行ったことがあるけど、歩けど歩けど荒れ果てた人工林で、
結局何にも会えずじまいだった、しょっぱい思い出の詰まったシダでもあるのです。