国有林・保安林・保護林 (森林法) 

 

国有林は国の所有する林野のことであり、主に農林水産省の林野庁が管理しています。
日本の国土面積の7割が森林で、そのうち3割が国有林です。これはかなりの割合だと思います。

国有林に入林するには、基本的に許可が必要です。
植物採取が目的の入林の場合は、地方の森林管理署に問い合わせ、予め許可を受けておくべきです。
2〜3週間程度の手続き期間がかかると思います。

また、国有林や民有林の内部には、様々な目的で「保安林」が指定されています。
保安林内部では、立木の伐採・損傷、下草の採取、落枝落葉の採取、土石の採掘は基本的に禁止されています(森林法第34条)。
植物採取の許可を得たい場合には、まずは各都道府県の森林整備担当の課に問い合わせるといいと思います。

また、法的な根拠はありませんが、国有林野事業の制度として、国有林内に各種保護林が設定されている場合があります。
とくに、原生的な天然林を保存するために設けられた「
森林生態系保護地域」は、植物の採取行為に対してシビアであるといえるでしょう。
このような範囲内で植物の採取行為を行うには、上に述べた国有林入林許可の他に、保護林使用許可を得なければいけません。
問い合わせ先は、国有林許可申請と同じく地方の森林管理署でいいと思います。

 

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